2009年05月27日

石の呼吸

こんばんは。
本日は現場工事に行ってきました。

石の呼吸

昨日は1番下の根石という部分を据えておいたので、今日はその上の石から石塔類を支える芝台という石まで据えました。
今回は洋型の石塔を建てていただくのですが、今日据えた石よりも上の石の重さは500kg近くなります。
なので今日据えた芝台を落ち着かせるためにも間を置くことにしています。

さてお墓に使う石コーナーでも出てきています、吸水率について改めてご紹介します。

吸水率(%)={ 吸水後の質量(g) - 乾燥時の質量(g) } ÷ 乾燥時の質量(g) × 100

端的に申しますと石を2日間水に浸けておいてどれだけ水を吸ったかという率です。

石も水を吸うんです。
石には細孔というとても細かい穴・隙間があり、そこから水分などを侵入させていて、変色など石を汚染する原因となっています。

なのでこういったことを避けるには吸水率の低い石を、ということになるかと思います。
自分の経験上、吸水率0.0~%以下の石のお墓は確かに水をあまり吸っていないように思います。
ただそうなると選択肢も狭まってしまいます。

従って、自分はどれだけ石に呼吸してもらうかを考えています。
吸って吐く、人間の呼吸と同じだと思うんですよね。

こういったことから、最近据え付け方法を多少変更しまして、以前よりも少々時間をかけるようになりました。

これが完璧というものはないかもしれませんが、日々研究してより良いお墓をご提供できるようにしていきます。

長くなりましたので本日はこの辺で失礼します。

それではまた明日!
本日もありがとうございました。


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Posted by 森川広石材店 at 22:06│Comments(4)お墓工事
この記事へのコメント
こうやって考えると、石の乾湿を繰り返して、細かい隙間から
水が入り込んで、長い時期をかけて、石が侵食されたり、
寒い地方では、それが凍り付いて石が割れたり・・・・しないのかなぁ??
なんだか、そんなことを想像しちゃいました。
墓石って、ほんとに100%を求められるんですねぇ~
Posted by としですとしです at 2009年05月27日 22:31
>としですさん

こんばんは!
そのとおりです。
まさにおっしゃるとおりです。
さすが岩石好きなお方だと思いました!

割れてしまった石も見たことありますが、焼津近辺では石の表面がパリパリしてしまっているものを見かけます。
これも自然、天然ものであるがゆえの宿命なのですが、販売前にお客様にはきちんと説明しておく必要がありますね。
Posted by 森川広石材店3代目 at 2009年05月27日 22:39
おはようございます

吸う 吐く に ふれてくれてあったので、とても、興味深かったです。

石も あ うん の 呼吸なのですね。
Posted by うさこ倶楽部 at 2009年05月28日 06:47
>うさこさん

こんにちは!
吸う 吐くはうさこさんがいつもおっしゃいますことを参考にさせていただきました。
ありがとうございます!
Posted by 森川広石材店3代目 at 2009年05月28日 12:00
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    コメント(4)